小説
わたしが子供だった頃、家はとても大きくて 一人一人の部屋があった。 私の部屋には大きな大きな時計があって チクタク音がする時もあればなにもおとがしないこともあった
眠らないのか眠らないのか。 私はただ、笑いたいだけなのだと思う。 全てを忘れてしまっても、あなたに会えてよかった? ずっとそう考えてた、頭の奥で 喜怒哀楽が激しい私はいつも怒って、いつも泣いて 少しの間微笑んでいた 去年の1月体調を崩して咳が出始…
校門を出たところにまだうみがいた。雨が降りそう 「うみ、家まで送ってく。一緒に帰ろうぜ?」 「え?今日はショウたちと遊ぶんでしょ」 「忘れ物をしたから、一回家帰るわ。あとさ、これから毎日一緒に帰ろうぜ。約束な?」 「どしたの急にー、でも嬉しい…
プルルルル、、、 五月に入った。電話は鳴り止まないまま 出るのが怖くて何もできずにいた 久しぶりに、警察に電話をした、彼が出てきているのかもしれないから。聞いてみると、やっぱり彼は出てきていた。まだ監視がついた状態らしいけど 何もかも怖いまた…
その後電話は来なくなった。 バイト学校バイト学校で、晩ご飯はカレーとかオムライスとか一品で精一杯カイは夜バイトが多いからいつも朝に食べてくれていた。 もうすぐ春休みになるから、今日は早起きして一度くらいかわいいお弁当を作ろうと張り切った! カ…
眠たい目をこすり、起床AM3:20 白黒のニットに、韓国サイトの通販で安く買った薄茶色のプリーツスカート。黒のタイツに同じくサイトで安く買った白いスニーカー。 新年に初めて会うのがカイで嬉しいなあ、、化粧は薄くして、苺大福を持って出発! カイが駐車…
マイとおばちゃんと帰宅してから、あたしは苺大福を作り始めた。 ユキが奮発したとか言って買ってきた苺を使わせてもらってユキが寝てる間にお餅の中に押し込みました クッキーでもないし、なんか柔らかくておいしものをカイと食べようと思った カイは意外に…
思わず走り寄って抱きついた あたしにはカイが必要です。 「はは、いきなりぶつかってくんなって」 カイが嬉しそうに笑ってあたしを抱きしめた 「カイ、ごめんね大好き、、」 泣けてきたカイがあたしを見て微笑む 「わかってるよ、ここに居たら来るかなって…
カイから連絡がこないくらいで精神不安にでもなったのだろうか? それなら全国の恋愛してる人が精神疾患になるではないか この1週間、なぜかわからないけど発しんがひどかった 父が朝迎えに来るはずだったけど、こなかった。 このままカイがいなくなるかもし…
次の日の朝、機嫌の悪い彼と落ち込んだあたしは起きてすぐ部屋を出た。 じゃあな、なんてカイは言ってきて 「ばいばい」 あたしもふてくされて解散 冬休みだから約束しないと会えないし、あたしはケータイもってないのにね。 それに、家に電話しても誰が出る…
そーいえばお風呂がまだ使えないってことで銭湯に行って、また新居に戻る 帰り道、手をつなぎながらポカポカした気持ちでいた。 新しいシーツ新しいまくら、ふたり並んでまだ11時だったけど、もう疲れて寝そうになってた。 いきなりカイが首を締めて、心底苦…
イブとクリスマスで、カイと引越しをした。 12月から契約していたため、すこしずつ荷物を移動させていた。 買った家具は、ずっとお店にあずけていたので配送してもらって、食器や日用品をすこし買い足してアパートへ向かった。ベッドはカイの大きいやつを配…
12月に入り、1月からのふたり暮らしが近づく クリスマスは、カイに何をあげよう?あまり高いものは買えないけどいつも優しいカイに何か返せたらいいなあ。 今日は、カイが学校を休んだちょっと寂しい。 「海〜!一緒に帰ろうぜ」 ヨリが走ってくる 「帰ろう…
朝 目覚めたら、カイがあたしの顔をガン見していた。 「わっ、カイおはよう」 「おはよ。」 「眠れた?」 「うん、なんかうみ抱きしめてたら熟睡できた」 カイが微笑む。整った鼻をあたしのほおに近づけてきた。 「お前さ、俺のこと怖くなった?一緒に住むの…
「うみ、口に出せって。淫乱ですって」 「あっんん、、何でそんな意地悪いこと言うわけ、、やめてよ。あたしそういうの嫌い」 カイが指を外して、首から手を外した 「言わなきゃやめる。もう寝たいなら寝るし」 冷たい顔で、カイの綺麗な目があたしを見下ろ…
「風呂に入って、一緒に寝ようぜ」 カイの目をじっと見つめる涙を吹いてくれた 「ううん」 「風呂、入れてくるわ。」 腕を離さない。 「うみ、?風呂入れてくるからちょっと待ってて?」 離さない。 「どした?ちょっと離して」カイが微笑む。 「いや、、こ…
卒業式の後、ヨシくんとごはんに行って帰宅 施設の廊下でヨシくんとの電話を手短に終えて、ベッドに横たわるあたし、このままじゃダメだヨシくんに別れよって言わないと、、。 なぜか泣けてきたユキが廊下に来て おまえさ、ヨシ先輩の事好きじゃないだろ? …
卒業、おめでとー!!!ヨシくんはハイテンションであたしを迎えにきた 胸が痛かったあたし、利用するだけ利用してこんなとこで別れてなんて、言えない、、もう少しだけ高校入ったら少しずつ会わないようにしてうん、そうしよう ありがとう、よしくん そう言…
ヨシくんは優しかった あたしの話を聞いてくれる施設の話、女の子が嫌いな話、お母さんに会いたい話 「あたしが何かしたわけ?絶対お父さんが不倫したんだって。絶対。あたしのお母さんともう5年も会ってないんだよ?突然一人にされて、毎日会ってたお母さん…