53.喧嘩
そーいえばお風呂がまだ使えないってことで
銭湯に行って、また新居に戻る
帰り道、手をつなぎながらポカポカした気持ちでいた。
新しいシーツ新しいまくら、ふたり並んでまだ11時だったけど、もう疲れて寝そうになってた。
いきなりカイが首を締めて、心底苦しい
「やめて、疲れたのです。」
目をつむったまま答えた
「じゃあ寝るか、ってそんなわけないだろ」
「だってあたし疲れましたもん」
「何で敬語なんだよ。」
カイが覆いかぶさってきて、長いキスが始まる
あたしは乗り気じゃなかった。
首を絞めてきたカイに
「もうほんと、嫌なの、わかって?」
「カイがイライラしてるのわかるけど、あたし今日疲れたの、、」
それでも締めてくるから死ぬかと思った
「死んでいいんだ、?」
「いつもみたいに泣いてみろよ。」
「なに、あたしの泣き顔みたいわけ?なんなの」
カイは何も言えずにいた
あたしは帰る支度を始めた。