泣きそうな空
校門を出たところにまだうみがいた。
雨が降りそう
「うみ、家まで送ってく。一緒に帰ろうぜ?」
「え?今日はショウたちと遊ぶんでしょ」
「忘れ物をしたから、一回家帰るわ。あとさ、これから毎日一緒に帰ろうぜ。約束な?」
「どしたの急にー、でも嬉しいよ」
あたしは、心底安心していた。
今日ひとりで帰ることに泣きそうになってたから。
あいつが捕まってるとずっと安心してたのに
これから毎日こんな不安?
「うみさ、なんか困ってることあるだろ?最近毎日不安そうじゃん、隠すなよ」
「言おうって思って一カ月過ぎてた、あは。
最近電話がかかってくるの。瀬戸ヨシ。たぶんヨシくんだ。決めつけかな?」
「あは、じゃねえよ。絶対、瀬戸だよな。今度警察に行っとこうぜ。」
「警察に行っても、きっと何もならない」
「、、、じゃあどうすんだよ。」
「わかんない。考えてもわかんないよ警察はあたしのことそんな守ってくれない気がする。ごにょごにょ言ってもあたしのことだし、何とかしなきゃね。心配かけてごめん。」
「大丈夫、俺側にいるから。何も考えなくていい。俺が絶対あいつを近づけないから」
泣きそうなうみを抱きしめる
あいつを探すことに決めた。