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誰にわかるんだろう俺の気持ちが
本当に好きだった
うみがいるだけでよかった
自分に自信が無い俺に、笑いかけてくれる
頼ってくれるうみがいるだけで
俺は幸せだった
うみを傷つけたかったわけじゃない
ただ、俺のそばからいなくならないでほしかった
大事だった
大事だったのにレイプして、跡をつけたいからあいつを刺した
考えたら震える毎日
この狭い部屋でひたすら自問自答を繰り返している
もしかしたらまたうみが俺のところに戻ってくるかもしれない
隣にいたあんな男じゃうみを幸せには出来ない
絶対
うみが全てだった
死ぬほど愛した
うみを失うならいっそうみに刺してもらえばよかった
うみに殺されて死ねるなら、それでよかった
抜け出したい
うみを忘れることしかもう俺には出来ないよな
また傷つけないように
こんな、苦しいならどうして好きになったんだろう
ただ幸せだったのに
苦しい、辛い
なにもかもが辛い