ハッピーデイ

毎日の出来事

22

目がさめると病院だった


施設のおばちゃんがあたしを見つめていた

「海、大丈夫?あんた、何があったん、、。」

「いやぁ、、、あたしが傷つけたから、仕方なかったの。痛かった。いや、あたしが、わからんでもさ、怖くて、あ、いやでもね、なんか本当に」

「無理しなくていいよ、、、。遼野くん?と瀬戸くん?どっちがあんたを刺したの」

「瀬戸くんだよ、ヨシだよ。うん。瀬戸ヨシだよ」

警察がメモをとる
というか警察が居たことにびっくりした。

頭が朦朧とする
おばちゃんがあたしの手を握る


ヨシくんとカイは別の場所で事情聴取を受けている。

 


「たしかに、瀬戸さんがあなたを刺したのですか?ナイフは持っていましたか?」


「はい。瀬戸さんです。歩いて来た時から持っていました。」

 

 

こんなやりとりがずっと続いた

 

全治3週間だった。

 


カイにありがとうって言いたい
カイがいなかったら殺されていたかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

この時の記憶は少し薄れていて、今でもたまに思い出す
だけど何故かトラウマじゃない

ヨシくんは私を殺すつもりはなかったそうで、ただ、好きすぎて手放したくなくて、新しい男ができたと勘違いして、許せなくて、傷つけたかったらしい


彼を追いやったのは、私で
私はこれ以来、むやみに男性に近づくことをやめました。
やっと、人を傷つけたらだめだと分かった

 

怖かったし、今も軽の車は苦しい気持ちになる。
あの頃は少し精神的に弱く、朦朧としていた
だから、よかったのかもあまり記憶が鮮明じゃない

 


トラウマになっていないのは

あの時カイがそばに居てくれたからかな。