ハッピーデイ

毎日の出来事

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週5でバイト時給800円
8月は8時間入ることが多かったから11万ほど稼げた。


部屋代と光熱費をカイと分けたら、3万くらいに納められそう

食費もかなり節約して、お弁当作って
服もがまんして、なんとかなるかも

今までの貯金も少しはあるから
といろいろ考え

 

父に電話をした

「お父ちゃん?あたし、友達と一緒に安い部屋借りて暮らしたいの。もう施設にいたくないし。バイトしてがんばるから、いいでしょ?」


「それはダメだ。まだ学生だろ。生活費は出してやれるが、それなら父さんと住めばいい。友達となんて絶対許さない。」

 

 

だめだこりゃ、あきらめの早いあたしは、今日のところは電話を切ることに

また後日電話しよう

 

 

 

 

その夜、バイトの後にカイ。
久しぶりに二人で公園に行った


はやくアパート借りたいねって話をしながら

ベンチに座ってアイスを食べる
この時間が何より幸せ

 

 


カイが近づいてきて、右手があたしの頭に触れる
初めての長いキス

左手であたしの首を掴む彼。

 

両手で固定されて、頭を動かすこともできない
支配されてる気がした

 

暑いし終わらないキスでぐったりしたあたしを見て、カイが笑う

 


「苦し、、もう」

「そんなこと言って、嬉しいんだろ。」


恥ずかしくて、カイの目を見ることが出来ない

俯いてしまう

「おい、俺の目見ろって」


「やだ、無理。カイの」

「カイの?」

「カイは意地悪いよ、嫌い」

「そんなこと言っていいわけ?息できなくするよ?」

穏やかな目で、彼は言う。

伸びた前髪から綺麗な瞳がみえる
カイが首を絞めてきた

息苦しい

 

息苦しい

 

「カイ、苦しい。」


「俺の目見て言って?」


カイの目を恐る恐る見つめて
「苦しいよ、、」

 


やっと手が離れて軽いキスをされた

 

 

「カイってそんなに意地悪い人だったっけ?」


「こんなんまだまだだろ」

 

心底楽しそうな彼、

 

あれ、カイってこんなんだったっけ

これってほんとにSなんじゃ、、?

首を撫でながら施設に帰った