ハッピーデイ

毎日の出来事

27

もう7月に入って、入院生活も残り一週間


アケミがお見舞いに来てくれた。高校で初めて仲良くなった友達で、とても優しい。

何があったのかはまだ話す気にならないけど、いつか話そうと思う

 

「うみ、痩せたね。大丈夫なの?」

「大丈夫、今は寝たきりだから筋肉無いんだよ〜、来てくれてありがとう。アケミが来なかったら本当女友達いないんだもん。」

「ただの胃炎とか?大丈夫なの?」


「うん、ちょっと消化不良みたいになってたんだあ」

 


そのあと少し話して、アケミが帰る頃、カイが来た


「あ、カイじゃん。」


「寮野くん、なんでいるの?」

「俺、たまたまこいつが倒れたとき一緒にいたんだわ」

「そうなんだ、2人付き合ってるの?」

 


ななななんてこと聞くんだ、、

 

「付き合ってねーよ?たまたま」

あっさり返事をするカイ、なんだか辛い。

 

 


アケミが帰って行った

カイとあたし2人きり。でも、イライラする
あたしのこと好きじゃないんだって
本当、イライラする
あたしの思考回路も曲がってるんだろう
上手く接することができない

 


「うみ、いつから学校くんの?」


「来週から、もう3週間経つし」

「そっかーもう完治した?」


「一週間あれば完璧だと思う、、」

 

「なんでそっち見て話すんだよ、お腹痛いの?」

 

カイの事を見ずに外を見て話すあたしをカイは不思議そうにしている。
今カイの目を見たら絶対泣く

絶対泣くに決まっているから。

 


「なあ、どした?」

顔をのぞいてくるカイと目が合う
涙が溢れる

 


「どしたんだよ、、、言ってみろよ」

 

「何もない。何もないよ。ただ、疲れただけ」

 

 

カイがあたしの手を握って座る。

 

 

 

 

 

 

なんであのとき抱きしめた

なんで今手を握るの

 

 

あたしのこと好きじゃないの?