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帰ってからユキに相談
「一人暮らししようと思うんだけど、どう思う?」
「コンビニバイトだけじゃ無理だろ?」
「友達と一緒に安い部屋借りるから家賃は少し安いの。あたし携帯も持ってないし、塾も入ってないし、どうかなあって」
「えーお前いなくなったら普通に寂しいわ。」
「だろうね、でもユキも彼女いるんでしょ?」
「いねーよ、お前もしかして彼氏と住むんじゃん?」
「違う違う、違うよ。笑 好きな子いないわけ?」
「怪しいわー。俺さ、実はさ、お前の友達でアケミっているじゃん?告白されたんだわ、夏休み前に」
「は、まじで!アケミあたしに何も言わなかったわうわー」
「お前信用されてねーな、」
「うるさいなあ、近々アケミに会うから聞いとこっと♪というか返事したの?」
「まだ、考えるって言った」
「付き合ってみたら?悩むってことは気にしてるからじゃん?」
「んーわかんねえ。まぁ、電話番号だけ聞いたから近々電話しようと思うけど。」
アケミのこと全然知らなかったなあ
ユキとアケミ、良いやつ同士お似合いだと思うけど、、
どうしてアケミがユキを好きになったのか
気になるな。二人クラス違うし接点あったのかなあ。
他人に関して興味なさすぎ
その夜
夢を見た。
狭いアパートでカイと朝ごはんを食べる夢を。
そこには孤独も悲しみも何もない
ただカイとあたしがいる
カイはそれなりに女慣れしてて、優しくて、男前で、
だけど、それ以外何も知らない
少し不安になった
まだ片思いなのでは?
あたしがカイを想うほど、カイはあたしを好きじゃ無いのでは?
疑い病