ハッピーデイ

毎日の出来事

15

今朝は弁当当番なので、けっこうな量の弁当をユキと施設の人と一緒に作った


人数が多いし当番はたまーにまわってくるくらいだった
高校生になると施設に対する嫌悪感が減っていた


登校して、カイを探す
いない。


8時44分
カイが歩いてくる。


「おはよう、、」

「おう」

たったそれだけ、でも幸せにやけそうになる。
カイは、長めの髪で、でもうっとおしい感じはしない

綺麗な二重の目に、尖った鼻筋、見惚れてしまう。

 

 

1限目 歴史

眠たいな
寝そう。

ノートに落書きして、ふと視線を感じてカイを恐る恐る見た、あたしのほうをジッと見てた

 

「うみってさ、それ地毛なの?」

「そうだよ?地毛じゃなかったらカツラになるじゃん。」

「なんかストレートだしサラサラすぎて被ってんじゃねえの?」

「違うよ、地毛なの。笑 ありがとう。笑」

「ほめてねーよ」


そう言ってカイは下向いて寝てしまった


少しは仲良くなれたかな。

 

 

放課後、ユキが話しかけに来る

「おい、ヨシ先輩来てるぜ」

心臓がバクバクする。今からヨシくんを、あたしの味方でいてくれた人を突き放すんだ。


掃除が終わって下にいく、校門まで行ったらヨシくんが笑顔で、駆け寄ってきた。

 


「来るの早くない?」

「7限目さぼってきたからさ」

あたしの高校は、ヨシくんからは少し遠いから。

「今日は何食べる?どこ行く?」


「今日はしんどいから、どこもいかなくていいの。一緒に途中まで帰るだけで」

「じゃあ、俺ん家こいよ?一回しか来たことないじゃん。」


「嫌だよ、30分はかかるじゃん?早く帰りたいの」

「じゃあ今日だけ!むり?」


行っても別れ切り出して何かされたら困るしなあ、、
いや、でもヨシくんが今まであたしに嫌なことしたこと無いし。

最後だから
ちょっと話すだけ

 


行こうか。