20
ヨシくんに別れを切り出して2週間目
この2週間は放課後のそうじで毎日カイとずっと話していた。
今日は掃除終わり一緒に帰る雰囲気。校門で雨が止むのを2人で待つ。
「おまえどこに住んでんのー?」
「内緒〜ストーカーは困るからねえ。」
「は?自意識w」
「あはは、冗談だよ」
「てゆうかさー、こっから三駅の◯◯ラーメンがちで上手いんだって、いこーぜこんど。」
「おい、どしたんだよ、うみ?」
声が出ない。
だって、ヨシくんが歩いてくる。笑顔で
あたしの勘違いかな
いや、勘違いだよね?
ナイフをさ、もってる気がしただけかな
でも、ちっさい本当にちっさいのが
幻覚か。
右手に何か持ってたはず
「うみ、一緒に帰ろ?」ヨシくんは微笑む。
「ごめんヨシくん、今日は、友達と帰るから」
「なんだよ、おまえ彼氏いたのかよ?」
カイはあたしに話しかける。
「いや、なんというか、彼氏だったの。ヨシくん、別れてほしいの。一緒に帰ること、出来ない。ごめん、本当に、恨まれて当然、ごめんなさい」
険しい表情、ヨシくん
怒ってる
「とりあえず、、さ、友達くん、先帰ってくれないかな?」
カイ。行かないで。
お願いひとりにしないで
「おう、あ、じゃあ俺は帰るからまた明日」
カイ
泣きそう。もしナイフだったらどうしよ