21
カイが遠くなってく、、。
校門から離れたところまでヨシくんと歩いた
というより歩かされた
まだカイが先に見えるところで軽の車が近づいてくる。
「まさか、あの車にあたしを乗せないよね?」
ヨシくんは答えない
「別れるなら1発ヤッてからだぜ?当たり前だろ。」
「ちょっと、ちょっと待ってよ」
あたしはつれ込まれた。
倒されたシートの上に押さえつけられて、本当に初めてのセックス。
下をまさぐられて、全身に赤い跡
痛くて痛くて痛くて
泣いても誰も容赦ない。
「う、、やめ、やめてお願い。」
「感じてんの?初めてだよね。俺三年も大事にしてきたのにさ。こんな形で奪うことになるなんてさ。ごめんな」
「や、やめて、お願っん、んぁ、痛いお願いやめて」
動けなかった
最後まで抵抗できなかった。
「あたしのこと好きじゃないの?」
「好きだから、傷つけて、跡つけたいんだよ。わかる?」
車の外に放り出された。
ヨシくんも降りてきた
逃げようとしたけど、力が入らなくて
「あと一個だけ、あと一個だけがまんして?」
ヨシくんと、ヨシくんのナイフが近づく。
「お願い、お願いします。辞めてください。お願い、お願い」
泣きながら頼むあたしにナイフをつきつける
辞め、、
いやぁぁぁぁぁぁ
カイが走ってくる
だけど遅すぎた。
お腹を刺されたみたい。
カイ、振り向いたらいきなりあたしが背後からいなくなって
黒い軽の車が怪しいっておもったんだって
車の側で待っていてくれたんだって
優しいよね。