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授業が終わり、夏休みに入った
今日はカイと花火の日
バイトが終わって、急いで施設に戻り、シャワーを浴びて化粧をする
アイラインをがっつり引いたある日、
「おまえ、怖い」
とリアルに言われてしまったので、薄化粧で行くことにした。
駅で待ち合わせ
「うみ!ごめん遅れた」
カイが来た。スキニージーンズに白いティシャツ、ごっつい指輪。シンプルなのにカイが着るとなんかかっこいいなあ、、
見惚れていると
「浴衣、似合うじゃん」
まさかの満面の笑みで言われて、照れた
人混みに紛れて歩き、焼きそばとチューハイを少々買って、広場に移動。
ドキドキしてなかなか焼きそばを食べれなかった。
その後カキ氷を買いに行って、戻った頃、花火が始まる。酔いが回ってきた。
花火綺麗だな、、
心の中で幸せを噛みしめた。
スターマインが終わり、隣を見るとカイが寄りかかってきた
「カイ酔ったの?」
「眠い。」
そう言ってあたしの膝の上で寝てしまった。
あららーと思いながらサラサラの髪の毛を撫でる。
しばらくそうしてたら、いきなりカイが起き上がって、あたしの肩を抱く。
「今日、うみと距離近くなった気がする。」
もう心臓がもたなくて
カイに寄りかかってしまった。