2018-09-04 12 恋 「ごめんなさっ」 「別に、いいけど」 たった一言たった一言会話しただけなのに、苦しいくらい胸が鳴って、どうしようもないくらいこの人を知りたいと思った。 あたしの席は窓際の左の一番後ろ、その右にカイがいる。 ねえ、名前なんていうの? そう言いたくても話しかけられなかった ただ、帰っていくカイを見つめていた。