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あたしが間違ってるみたいにヨシくんは続ける
「中二の時におまえとユキが話してるとこ見て、好きになって、あれから4年だぜ?とにかく頭冷やせよ。」
そうって微笑んであたしをみる。
なにこれ、違う。
「あたしが望んでいたのは落ち込んで泣きそうなヨシくんの顔なの!残酷でしょあたし?」
涙が出てきた。
「あたしが待ってんのはあんたの泣き顔だよ!
はやく泣けよ!そしたらあたしがサヨナラって言って走り去ってもう2度と会わないんだよ。1週間で可愛い子に出会ってあたしはバカな女だったって、時間の無駄だったって、あんたはそう思ってすぐぜんぶ忘れるんだよ!」
あたしは裏声、涙、荒い声
「泣くなよ、、。俺は、そんなおまえも好きなんだって。じゃあ、また落ちついたころ会いに来るから。」
「あんたなに言ってんのなんなの4年間とか知らねーよ。別れるって言ってんだろーが、聞いてんのかよ」叫ぶあたし。帰るヨシくん。
手をひらひらさせて、彼は去っていった。
力が抜けた
これじゃない。
これじゃないんだって
ああ。